『元も子もない』
6月も半分が過ぎました。日中は蒸し暑さを感じる日が増えてきましたが、いまだ梅雨入りしていないせいか、今のところ屋内では窓を開けると涼しい風が入り込み、比較的過ごしやすいと感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
6月は前半だけで色んな話題が目白押しでした。特に芸能界では、4WD不倫、土下座、山ちゃんと蒼井優結婚、闇営業など盛りだくさんでした。また、元農水省事務次官がひきこもりの長男を殺害という悲惨なニュースもありました。これは殺害された長男と同い歳ということもあり、境遇は違えど同じ就職氷河期世代としてなんだか身につまされる思いでした。
そして、金融庁による「老後2000万円」問題。将来、今の現役世代は年金だけでは老後は暮らせませんよということでしょうが、うすうす無理であろうことはわかってはいましたが、2000万円とは・・・おちおち長生きもしていられないなと思いました。
はなから2000万円は無理とあきらめ、つつましく、そしてブレーキとアクセルを踏み間違わないように老後を過ごすことを決めましたが、とはいっても年金がないとそんな生活もままならないと思い、年金について色々調べてみました。
国の年金には「保険料をトータルで10年以上支払わないと年金が1円ももらえない」というルールがあります(※訂正 2017年8月1日より 25年→10年)収入の減少や失業等により経済的に難しいときは「免除制度」を申請さえしておけば、きちんとその期間も「加入期間」にカウントされます。免除の申請をしていた場合、過去10年前分までさかのぼって支払うことができます。
年金未納問題や少子高齢化により年金制度は維持できないのではないかと危惧されたりしますが、「国民年金」については、年金の支払いの「半分」は税金から支払われています。つまり現役世代の保険料プラス年金積立金で残り半分を負担すればよいことになります。
国の年金制度というのは「100年」という単位で計算されており、現役世代の手取りの給料の50%になることを目安にしています。少し掘り下げると、年金の試算には「出生率」と「経済成長率」という2つの数字が基本となっており、「出生率」は2005年に記録した過去最低の「1.26」(2018年は1.42)、「(実質)経済成長率」は「0.8%」(2018年度は0.6%)が前提となっています。
あくまでも最低限の保障であり、半分では足りないという方は蓄えておくしかないということです。毎年自分の誕生月に送付される「ねんきん定期便」をみれば、これまでの保険料納付額やこれまでの加入実績に応じた年金額がわかります。
平均寿命より早く死んだ場合は払い損になり、その浮いたお金は長く生きた人に渡していることになり、年金制度は破綻するのが逆に難しいということでした。
今回の金融庁は年金が危ないと消費税増税をあおっていますが、消費税増税こそが経済を冷え込ませ、少子化に拍車をかけ、年金制度を危うくする・・・まったくもって「元も子もない」とはこのことではないでしょうか。
今月のお便りができました。是非ご覧下さいませ(^^)/